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ヤリスクロスの燃費が悪いと言われる理由を徹底検証

ヤリスクロスの燃費が悪いという声を目にして、購入を迷っていませんか。コンパクトSUVとして高い人気を誇るヤリスクロスですが、実際の燃費やハイブリッドとガソリン車の違い、4WDの燃費性能、さらにはECOモードの効果まで気になることは尽きないですよね。私自身、車の燃費にはかなりこだわるタイプなので、この手の情報はとことん調べたくなります。

結論から言うと、ヤリスクロスの燃費はSUVの中ではトップクラスの水準にあります。ただし、乗り方や環境次第でカタログ値との差が開きやすいのも事実です。この記事では、カタログ燃費と実際の燃費のギャップがなぜ生まれるのか、燃費の見方や改善方法まで、できるだけ具体的にお伝えしていきます。

ポイント

  • ヤリスクロスのハイブリッド・ガソリン・4WDそれぞれの燃費データ
  • カタログ燃費と実際の燃費にどれくらい差があるのか
  • 燃費表示の正しい見方やECOモードの使いこなし方
  • ヤリスクロスの燃費が悪いと感じたときの具体的な改善策

ここからは、ヤリスクロスの燃費が本当に悪いのかどうか、グレードや駆動方式ごとのデータを使いながら詳しく検証していきます。カタログ燃費だけでなく、ユーザーのリアルな声もふまえて整理していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ヤリスクロスの燃費が悪い?

ヤリスクロスの燃費をハイブリッドで検証する

ヤリスクロスのハイブリッド車は、トヨタが誇る1.5Lハイブリッドシステムを搭載しています。このシステムは小型・軽量化が徹底されており、コンパクトSUVというカテゴリの中ではかなり優秀な燃費性能を発揮します。

カタログ燃費(WLTCモード)をグレード別に見ると、2WDのXグレードで30.8km/L、Gグレードで30.2km/L、Zグレードで27.8km/Lとなっています。E-Four(電気式4WD)モデルでも、Xグレードで28.7km/L、Gグレードで28.1km/Lと、SUVとしてはかなり高い数値です。

グレード 駆動 WLTCモード 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
X 2WD 30.8km/L 32.3km/L 33.4km/L 28.7km/L
X E-Four 28.7km/L 29.9km/L 30.3km/L 27.2km/L
G 2WD 30.2km/L 31.8km/L 32.5km/L 28.4km/L
G E-Four 28.1km/L 29.0km/L 29.5km/L 26.9km/L
Z 2WD 27.8km/L 29.3km/L 29.2km/L 26.3km/L
Z E-Four 26.0km/L 26.5km/L 26.9km/L 25.2km/L
GR SPORT 2WD 25.0km/L 25.5km/L 25.3km/L 24.6km/L

特に注目したいのは、ハイブリッド2WDのXグレードで30.8km/LというWLTCモード燃費は、コンパクトSUVカテゴリではトップレベルという点です。Zグレードは18インチタイヤを装着する関係で数値がやや下がりますが、それでも27.8km/Lと十分優秀な数字といえます。

ハイブリッド車が強みを発揮するのは、特に市街地モードです。ストップ&ゴーが多い環境ではモーター走行の恩恵を最大限に受けられるため、郊外や高速道路よりもむしろ市街地の方が燃費が良くなるケースが多いのが面白いところですね。

ヤリスクロスの燃費は実際どのくらいなのか

カタログ燃費はあくまで試験環境での測定値なので、実際の走行条件とは差が出るのが普通です。では、ヤリスクロスのオーナーたちはどのくらいの燃費を記録しているのでしょうか。

口コミサイトや燃費投稿サイトのデータを総合すると、ハイブリッド2WDの実燃費はおおむね24〜27km/L前後が多いようです。カタログ値が30km/L前後であることを考えると、燃費達成率は約80〜85%くらいという計算になります。

一方、ガソリン車2WDの実燃費は14〜16km/L前後という報告が多く、こちらもカタログ値に対して80〜85%程度の達成率です。

実燃費の目安(あくまで一般的な目安であり、走行条件により異なります)

パワートレイン カタログ燃費(WLTCモード) 実燃費の目安 達成率の目安
ハイブリッド 2WD 27.8〜30.8km/L 24〜27km/L 約80〜85%
ハイブリッド E-Four 26.0〜28.7km/L 20〜25km/L 約75〜85%
ガソリン 2WD 17.6〜19.8km/L 14〜16km/L 約80〜85%
ガソリン 4WD 17.1〜18.4km/L 12〜15km/L 約75〜80%

WLTCモードは従来のJC08モードに比べて実走行に近い条件で測定されるようになりましたが、それでも実燃費とは差が出ます。特に冬場はエンジンの暖機時間が長くなるため燃費が落ちやすく、ちょい乗り中心の人はさらに数値が下がる傾向があります。

ただ、カタログ値との達成率が80%台という数字は、他の車種と比べても決して悪い部類ではありません。「燃費が悪い」という印象は、カタログ値の高さに対する期待値のギャップから生まれている部分が大きいのかもしれないですね。

ヤリスクロスの燃費はガソリン車だとどうなる

ヤリスクロスのガソリン車には、1.5Lダイナミックフォースエンジンが搭載されています。このエンジンは高速燃焼技術を採用しており、最大熱効率40%以上を実現している優れたユニットです。

カタログ燃費(WLTCモード)は、2WDのXグレードで19.8km/L、Gグレードで19.4km/L、Zグレードで18.3km/Lとなっています。GR SPORTは専用タイヤの影響もあり17.6km/Lとやや低めです。

グレード 駆動 WLTCモード 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
X 2WD 19.8km/L 14.8km/L 20.8km/L 22.3km/L
X 4WD 18.4km/L 14.1km/L 19.1km/L 20.5km/L
G 2WD 19.4km/L 14.6km/L 20.4km/L 21.9km/L
G 4WD 18.1km/L 13.9km/L 18.7km/L 20.2km/L
Z 2WD 18.3km/L 14.0km/L 19.1km/L 20.5km/L
Z 4WD 17.1km/L 13.4km/L 17.6km/L 18.9km/L
GR SPORT 2WD 17.6km/L 13.9km/L 18.5km/L 19.2km/L

ガソリン車はハイブリッド車と比べると燃費の数値では約10km/L以上の差があります。この差を見て「ガソリン車の燃費は悪い」と感じる人がいるかもしれませんが、1.5LクラスのSUVとしては標準的、もしくはやや良い部類に入る水準です。

ガソリン車には、車両本体価格がハイブリッド車より約35万〜40万円ほど安いというメリットがあります。年間走行距離が少ない人にとっては、この価格差を燃料費で埋めるのに相当な年数がかかるため、ガソリン車を選んだほうがトータルコストでお得になるケースも少なくありません。

ガソリン車の市街地モード燃費が13〜15km/L前後とやや低めに見えますが、これは信号や渋滞でのストップ&ゴーが多い環境での数値です。郊外や高速道路では19〜22km/L台まで伸びるので、走行シーンによって印象がかなり変わります。

ヤリスクロスの燃費は4WDだと落ちるのか

4WD(ガソリン車)またはE-Four(ハイブリッド車)を選ぶと、燃費にどのくらい影響するのかは気になるポイントですよね。

結論から言うと、4WDは2WDに比べてWLTCモードで1〜2km/L程度、燃費が低下するのが一般的です。たとえば、ガソリン車のXグレードでは2WDが19.8km/Lに対して4WDは18.4km/Lと、約1.4km/Lの差があります。ハイブリッド車のXグレードでも、2WDの30.8km/Lに対してE-Fourは28.7km/Lで、約2.1km/Lの差です。

4WDシステムはリアにもモーターやプロペラシャフトなどの駆動機構を持つため、車両重量が増えることが燃費低下の主な要因です。ヤリスクロスのE-Fourはリアにモーターを配置する電気式4WDシステムなので、機械式の4WDに比べると燃費への影響は比較的小さく抑えられています。

4WDモデルの選び方について

降雪地域や山道を頻繁に走る方には4WDの安心感は大きいです。一方、都市部が中心で雪道をほとんど走らないなら、2WDの方が燃費も価格も有利です。ご自身の生活環境と走行パターンに合わせて選ぶのがおすすめです。

なお、ヤリスクロスの4WD性能について、雪道での走破性なども含めて詳しく知りたい方は、ヤリスクロスは雪道に強い?4WD・2WDの性能を徹底比較もあわせてご覧ください。

ヤリスとの燃費の違いを比較する

ヤリスクロスの「クロス」ではないベース車両のヤリスと燃費を比較してみると、車格と燃費の関係がよく分かります。

ヤリスのハイブリッド車は、WLTCモード燃費で最大36.0km/L(2WD)を記録しています。ガソリン車でも1.5Lモデルで21.6km/L前後です。対するヤリスクロスのハイブリッドは最大30.8km/L、ガソリン車は最大19.8km/Lですから、ヤリスの方が燃費は良いことになります。

この差が生まれる最大の理由は、やはり車両重量の違いです。ヤリスクロスはヤリスより車高が高く、ボディサイズも一回り大きいため、その分だけ重量が増えています。SUVの形状は空気抵抗の面でも不利になりやすいので、燃費にはどうしても差が出てきます。

ただし、ヤリスクロスはヤリスよりも荷室容量が格段に広く、後部座席の居住性も高いので、単純に燃費だけで比較するのはフェアではないかなと思います。実用性やアウトドアでの使い勝手を考えれば、多少の燃費差は十分に納得できる範囲ではないでしょうか。

ヤリスとヤリスクロスの燃費比較(WLTCモード、2WD、代表値)

車種 ハイブリッド ガソリン(1.5L)
ヤリス 最大36.0km/L 最大21.6km/L
ヤリスクロス 最大30.8km/L 最大19.8km/L

※数値はあくまで代表的なグレードのカタログ値です。グレードやオプションにより異なります。

ヤリスクロスの燃費が悪いときに試したい改善策

ここからは、ヤリスクロスの燃費をもう少し良くしたいと考えている方に向けて、具体的な改善策を紹介していきます。燃費計の正しい読み方から、ECOモードの活用法、日常のちょっとした工夫まで、すぐに実践できる内容をまとめました。

ヤリスクロスの燃費の見方を正しく理解する

「思ったより燃費が悪い」と感じている方の中には、そもそも燃費表示の読み取り方を正確に把握していないケースがあります。まずはメーターの見方を整理しておきましょう。

ヤリスクロスのマルチインフォメーションディスプレイには、燃費に関する情報がいくつか表示されます。主なものは「瞬間燃費」「リセット間平均燃費」「過去平均燃費」の3つです。

瞬間燃費

走行中にリアルタイムで変化するメーターで、今この瞬間のおおまかな燃費効率を示します。アクセルを踏めば下がり、惰行やブレーキ回生時には大きく上がります。走行中は常に変動するので、これだけを見て「燃費が良い・悪い」を判断するのは避けた方が良いですね。

リセット間平均燃費

最後に燃費データをリセットしてからの平均値です。多くの方が「平均燃費」として普段目にしているのはこの数値になります。給油のたびにリセットすれば、1タンクあたりの平均燃費を把握できます。

過去平均燃費

過去の走行データを含めた長期的な平均燃費です。季節や走行パターンの変化を含めた総合的な燃費傾向を確認するのに便利です。

メーター表示の燃費と満タン法(実際の給油量から計算する方法)の燃費には多少の誤差が出ることがあります。より正確な燃費を知りたい場合は、満タン法と併用して確認するのがおすすめです。

なお、トヨタ公式の取扱説明書にも燃費画面の詳しい操作方法が掲載されていますので、気になる方はそちらも確認してみてください。(出典:トヨタ自動車『YARIS CROSS 取扱説明書 燃費画面』

ヤリスクロスのECOモード燃費を活用する

ヤリスクロスには、ドライブモードセレクトスイッチで「エコドライブモード」を選択する機能があります。このECOモードを上手に使うことで、燃費の向上が期待できます。

ECOモードをオンにすると、主に次の2つの制御が働きます。

まず、アクセルペダルの踏み込みに対するトルクの発生がゆるやかになること。急加速を物理的に抑えてくれるので、自然と省燃費な走りになります。次に、エアコンの暖房・冷房の効き具合が抑制されること。エアコンはエンジンへの負荷が大きい装備なので、これを抑えるだけでも燃費改善効果があります。

ただし、ECOモードにも向き不向きがあります。市街地でのゆったりとした走行にはECOモードが効果的ですが、高速道路での合流や坂道の上りではパワー不足を感じることがあるため、状況に応じてノーマルモードに切り替えるのが賢い使い方です。

ECOモードでもアクセルを深く踏み込めば加速はできますが、その際は結局エンジン回転が上がるため、燃費改善効果が薄れます。ECOモードの恩恵を最大限に受けるには、穏やかなアクセル操作を意識することが大切です。

ユーザーの口コミを見ると、ECOモードの使用で1〜2km/L程度の燃費向上を感じている方が多い印象です。劇的な変化ではないものの、長距離や日常の積み重ねでは確実にガソリン代の節約につながるかなと思います。

ヤリスクロスの燃費がいい走り方のコツ

ドライブモードの選択以外にも、燃費を良くするための走り方にはいくつかのコツがあります。トヨタの公式マニュアルでも推奨されている内容を中心に、実践しやすいポイントを整理してみました。

急加速・急減速を控える

これは燃費改善の基本中の基本です。特にハイブリッド車の場合、ゆるやかに加速することでモーターをより効果的に使えるようになり、ガソリン消費を抑えることができます。逆に、加速と減速のくり返しは駆動用バッテリーの残量を急速に低下させ、結果的にエンジン始動が増えて燃費が悪化します。

減速時は早めのブレーキを心がける

ハイブリッド車は減速時に回生ブレーキで電気エネルギーを回収しています。早めにアクセルを離してゆるやかにブレーキをかけることで、回収できるエネルギー量が増え、その分だけEV走行の時間が延びます。

一定速度での巡航を意識する

高速道路でも一般道でも、速度を一定に保つことが燃費向上の鍵です。アクセルワークが安定していれば、エンジンが効率の良い回転域で動き続けるため、無駄な燃料消費を避けられます。

エアコンの使い方を工夫する

夏場はエアコンを内気循環モードに設定すると、外の暑い空気を冷やす負荷が減って燃費向上につながります。冬場は過剰な暖房を避けることがポイントです。エンジンが暖まるまでの間はどうしても燃料を消費するので、シートヒーターがある場合はそちらを優先すると効率的です。

燃費を良くするための基本5か条

穏やかなアクセル操作を心がける、早めのブレーキで回生エネルギーを回収する、速度を一定に保つ、エアコンの使い方を工夫する、不要な荷物を降ろして車両を軽くする。この5つを意識するだけで、日々の燃費はかなり変わってきます。

日常の工夫で燃費を向上させるポイント

走り方だけでなく、日頃のメンテナンスや習慣も燃費に大きく影響します。ここでは、意外と見落としがちなポイントを紹介します。

タイヤの空気圧を定期的にチェックする

タイヤの空気圧が低下すると、転がり抵抗が増えて燃費が悪化します。月に1回程度はガソリンスタンドなどで空気圧をチェックする習慣をつけるのがおすすめです。適正空気圧は運転席ドアの開口部に記載されているので、確認してみてください。

不要な荷物を降ろす

車が重くなればなるほど、動かすためのエネルギーが必要になります。トランクに積みっぱなしの荷物や、使わないルーフキャリアなどは、こまめに降ろすだけで燃費が改善する場合があります。大型のルーフキャリアは空気抵抗も増やすので、使わないときは外しておくのが理想的です。

短距離走行のくり返しを避ける

片道2〜3km程度の短距離走行ばかりだと、エンジンが十分に暖まる前に目的地に着いてしまいます。特にハイブリッド車はエンジンが冷えている間は暖機のためにエンジンが回り続けるので、短距離走行が多い方は燃費が伸びにくい傾向にあります。できれば複数の用事をまとめて1回の走行で済ませるなどの工夫が効果的です。

冬用タイヤの使い分けに注意する

スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤは、夏用タイヤよりも転がり抵抗が大きいため、乾燥路面では燃費が悪化しがちです。雪のシーズンが終わったら、できるだけ早めにノーマルタイヤに履き替えることも燃費対策の一つです。

バッテリーのコンディションも燃費に影響することがあります。ヤリスクロスの補機バッテリーについて詳しく知りたい方は、ヤリスのバッテリーは上がりやすい?原因と対策、交換費用まで解説も参考にしてみてください。

ヤリスクロスの燃費が悪いと感じたときのまとめ

ここまでヤリスクロスの燃費について、ハイブリッド・ガソリン・4WDそれぞれのデータや、実燃費との差、さらには改善策まで詳しく見てきました。

改めて振り返ると、ヤリスクロスの燃費はSUVカテゴリではトップクラスの水準にあります。ハイブリッド2WDでWLTCモード最大30.8km/L、実燃費でも24〜27km/L前後というのは、コンパクトSUVとしてはかなり優秀な数字です。ガソリン車でも実燃費14〜16km/L前後は、同クラスの競合車と比べて見劣りしない水準といえます。

「燃費が悪い」と感じるケースの多くは、カタログ値への高い期待、短距離走行の多さ、冬場のエアコン使用、タイヤの空気圧低下といった要因が重なっていることが多いです。逆に言えば、走り方やメンテナンスの工夫次第で燃費は確実に改善できるということでもあります。

最後に、この記事で紹介した数値データはあくまで一般的な目安です。実際の燃費は走行条件や個人の運転スタイルによって大きく変わりますので、正確な情報はトヨタの公式サイトやディーラーでご確認ください。最終的な購入判断は、実際に試乗してご自身の走行環境での燃費を体感したうえで検討されることをおすすめします。

-ヤリス