
新型BMW 5シリーズが気になっているけど、どこが変わったのか、価格はいくらなのか、EVモデルのi5とどう違うのかよくわからない——そう感じている方は多いんじゃないかなと思います。
BMW 5シリーズといえば、世界中の自動車好きから長年愛され続けてきた正統派ビジネスセダンです。
フルモデルチェンジによって、外観デザインからインテリア、エンジンラインナップ、そして先進的な運転支援システムまで、あらゆる面で大幅な進化を遂げました。
この記事では、新型BMW 5シリーズのフルモデルチェンジ内容から日本での価格、グレード比較、維持費、競合車種との違いまで、気になるポイントをまるごとまとめています。
EVモデルのi5との比較についても触れていますので、どちらを選ぶか迷っている方にも参考になるかなと思います。
- 1新型BMW 5シリーズのフルモデルチェンジ内容と進化点
- 2EVモデルi5との性能・価格の違い
- 3日本での価格・グレード構成と選び方のポイント
- 4維持費・競合比較など購入前に知っておくべき情報
新型BMW 5シリーズの全貌とその魅力
まずは、新型BMW 5シリーズが今回のフルモデルチェンジでどう変わったのか、外観・内装・エンジン・安全装備の観点から詳しく見ていきます。
「買い替えを検討しているけど、前モデルとどう変わったのかピンとこない」という方にもわかりやすく整理していますので、ぜひ参考にしてください。
新型BMW 5シリーズのフルモデルチェンジ内容
新型BMW 5シリーズは、2023年に登場した8代目(G60型)へのフルモデルチェンジによって、大きく生まれ変わりました。
先代G30型から数えると約6年ぶりの刷新となり、プラットフォームから駆動系、インフォテインメントシステム、デザイン哲学にいたるまで、ほぼすべての要素が刷新されています。
最大のトピックは、同プラットフォームで完全電気自動車(BEV)のBMW i5を同時にラインナップした点です。
これはBMW 5シリーズの歴史において初めての試みであり、ガソリン・ディーゼル・マイルドハイブリッド・プラグインハイブリッド・BEVという5つのパワートレインを一つのモデルシリーズで展開するという、非常に野心的な構成になっています。
ボディサイズも拡大しており、全長は約5,060mm、全幅は約1,900mmと、従来モデルよりも一回り大きくなりました。
クラスとしてはEセグメント(上級ミドルクラス)に分類されますが、そのサイズ感はかつての7シリーズに近い堂々たるものになっています。
日本市場では右ハンドル仕様が用意されており、輸入車セダンとして高い人気を誇っています。
【G60型の主な変更点まとめ】
・プラットフォームを刷新しBEVモデルi5と共有
・ボディサイズが全長・全幅ともに拡大
・最新世代のiDrive 8.5を搭載
・ガソリン~BEVまで5種類のパワートレインを展開
新型BMW 5シリーズの外観デザインの変更点
外観デザインは、BMWの最新デザイン言語「Sensual Purity(官能的純粋さ)」をより大胆に反映した造形に変わっています。
フロントフェイスは縦方向に大型化されたキドニーグリルが特徴的で、内側にはイルミネーション機能(オプション)が組み込まれています。
これはBMW iXやiシリーズで先行採用されていた要素が5シリーズにも展開されたものであり、夜間の存在感は抜群です。
ヘッドライトはスリムかつシャープなデザインに変更され、アダプティブLEDが標準装備となっています。
リアビューも大きく変化しており、LEDテールライトはリアバンパーと一体感のある横長のデザインに統一されました。
全体的なシルエットとしては、先代よりもクーペライクなファストバックに近い流れるような屋根ラインが採用されており、スポーティな印象が強まっています。
ボディカラーには新色として「スカイスクレイパーグレー」や「ポルトフィーノブルー」なども設定され、選択の幅が広がっています。
新型BMW 5シリーズのインテリアと内装の進化
インテリアは、新型5シリーズにおける最も大きな変化のひとつと言えるかもしれません。
運転席正面には、BMWが「BMW カーブド・ディスプレイ」と呼ぶ湾曲した大型スクリーンが採用されており、12.3インチのメータークラスターと14.9インチのインフォテインメントスクリーンが一体的に配置されています。
操作はタッチスクリーン、音声コントロール(BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタント)、ジェスチャーコントロールの3通りに対応しており、従来の物理スイッチを極力排除したすっきりとした空間デザインが実現しています。
素材面では、ダッシュボードやドアパネルにオープンポアウッドや上質なレザーが惜しみなく使われており、高級感は明らかに先代を上回っています。
後席の居住性も大幅に改善されており、ホイールベースの拡大によってレッグルームが増加しています。
また、パノラマサンルーフの面積も拡大され、後席乗員も開放的な眺望を楽しめるようになっています。
インテリアのポイント
BMW カーブド・ディスプレイの採用によって、運転席まわりの視認性と操作性が大きく向上しています。物理ボタンを最小限にすることで、インテリアの質感がワンランク上の高級セダンに近づいた印象です。
新型BMW 5シリーズに搭載されたエンジンと性能
新型BMW 5シリーズのパワートレインは、用途や好みに応じて幅広いラインナップから選択できます。
ガソリンモデルでは、520i(2.0L直4ターボ、184ps)と530i(2.0L直4ターボ、252ps)が主力となっており、いずれも48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせることで燃費効率を高めています。
ディーゼルモデルには520d(2.0L直4ターボ、197ps)が設定されており、長距離ドライブでの経済性を重視するユーザーに支持されています。
プラグインハイブリッド(PHV)仕様の550eは、2.0L直4ターボ+電気モーターによるシステム出力489psというハイパフォーマンスを誇り、EV走行距離も従来比で大幅に延長されています。
トランスミッションは全グレードで8速ステップトロニックATが組み合わされており、滑らかな変速と力強い加速を両立しています。
足回りにはアダプティブMサスペンションが採用されており、乗り心地とスポーティなハンドリングのバランスを高次元で実現しています。
新型BMW 5シリーズのEVモデルi5との違い
新型5シリーズと同時デビューしたBMW i5は、同じG60プラットフォームを使用しながら、完全電気自動車として設計されたモデルです。
i5にはeDrive40(後輪駆動、340ps)とM60 xDrive(四輪駆動、601ps)の2グレードが用意されています。
航続可能距離はWLTCモードで約455〜582km(グレードにより異なる)とされており、日常使いはもちろん、長距離移動にも対応できる実用レベルに達しています。
外観はほぼ共通ですが、i5にはブルーのアクセントカラーや専用バッジが与えられており、EVであることをさりげなく主張するデザインになっています。
一方、内燃機関モデルの5シリーズと比較すると、i5はボンネット下にエンジンがない分、前席フロア下やトランクルームの形状が異なります。
充電インフラの整備状況や自宅での充電環境によって選択が変わってきますが、長期的な環境負荷軽減や税制優遇(エコカー減税・グリーン化特例)を重視するならi5、燃料インフラの柔軟性を重視するなら内燃機関モデルという棲み分けになりそうです。
5シリーズとi5の選び方メモ
自宅に200V充電設備を設置できる方や、走行距離が週400km以内に収まる方はi5が長期コスト面でも有利です。一方、遠距離出張や充電インフラが整っていない地域に住む方は、内燃機関の5シリーズの方が使い勝手が良いかもしれません。
新型BMW 5シリーズの先進運転支援システム
新型5シリーズには、BMWの最新世代である「ドライビング・アシスタント・プロフェッショナル」が標準またはオプションで搭載されています。
このシステムには、車線維持支援、アダプティブクルーズコントロール、自動緊急ブレーキ、リアクロストラフィックアラート、車線変更支援などが含まれており、高速道路での長距離ドライブにおいても大きな安心感を提供します。
また、新たに「パーキング・アシスト・プラス」が採用されており、スマートフォンのBMW Connected Driveアプリを使ったリモートパーキングにも対応しています。
これは、狭い駐車場での取り回しに悩む方にとって非常に便利な機能かなと思います。
さらに、カメラとセンサーの融合によって実現した「アクティブ・プロテクション」機能は、衝突が予測される場面でシートベルトを自動的に締め付けたり、サイドウインドウを自動で閉めたりするなど、乗員保護を多角的にサポートします。
車両の定期的な点検・メンテナンスについては、安全性能を維持するためにディーラーでの確認はもちろん、日常的なチェックも欠かせません。
BMWオーナーのセルフメンテナンス情報については、自動車メンテナンスの基礎知識と実践ガイドも参考にしてみてください。
新型BMW 5シリーズの価格・グレードと選び方
いくら魅力的なクルマでも、価格・維持費・競合との比較なしに購入を決めるのはリスクがあります。
ここでは、日本での発売価格やグレード構成、ライバル車との違い、維持費の目安まで、購入判断に直結する情報をまとめています。
新型BMW 5シリーズの日本での価格と発売日
新型BMW 5シリーズ(G60型)は、日本市場では2023年秋頃から順次導入が開始されました。
メーカー希望小売価格(税込)は、グレードによって異なりますが、おおむね以下のレンジで設定されています。
| グレード | パワートレイン | 価格(目安) |
|---|---|---|
| 520i | 2.0L直4 マイルドHV | 約800万円台 |
| 523i | 2.0L直4 マイルドHV | 約900万円台 |
| 530i | 2.0L直4 マイルドHV | 約1,000万円前後 |
| 550e xDrive | 2.0L PHV | 約1,200万円台 |
| i5 eDrive40 | BEV(後輪駆動) | 約1,000万円前後 |
※上記はあくまで一般的な目安であり、オプション装備やディーラーの在庫状況によって変動します。正確な価格はBMW公式サイトまたは販売店でご確認ください。
輸入車セダンとして一定の価格帯になりますが、装備内容の充実度を考えると、競合モデルと比較してもコストパフォーマンスは高い水準にあるといえます。
新型BMW 5シリーズのグレード構成と違い
新型BMW 5シリーズのグレード体系は、エントリーの520iから始まり、PHVの550e、そしてBEVのi5まで、幅広い選択肢が用意されています。
日本仕様では、各グレードに「標準仕様」と「Mスポーツ仕様」の2パターンが設定されているケースが多く、Mスポーツを選ぶとスポーティなエクステリア・インテリアパーツや専用チューニングのサスペンションが追加されます。
日常使いメインで快適性を重視するなら標準仕様、走りにこだわりたい方にはMスポーツがおすすめです。
また、上位グレードになるほどリアアクスルステアリング(後輪操舵)が標準装備となっており、大柄なボディながらも取り回しの良さが向上しています。
ハンズフリー機能付きのトランクやハーマンカードンサラウンドサウンドシステムなど、快適装備の充実度もグレードによって異なりますので、購入前にオプションリストをしっかり確認しておくことをおすすめします。
新型BMW 5シリーズと競合車種との比較
新型BMW 5シリーズが競合するモデルとして、まず挙げられるのはメルセデス・ベンツ Eクラス(W214型)とアウディ A6です。
メルセデス・ベンツ Eクラスは、快適性と高級感においてトップクラスの評価を受けており、後席の豪華さや乗り心地の滑らかさでは5シリーズに一歩先んじているという評価もあります。
一方、ドライビングダイナミクスやスポーティな走行感覚では、BMW 5シリーズのほうが優れているという意見が多くのメディアから出ています。
アウディ A6との比較では、quattro四輪駆動の完成度やインテリアの質感で甲乙つけがたい部分がありますが、最新世代の比較では5シリーズのインフォテインメントシステムがより先進的という評価が多い印象です。
国産車との比較では、レクサス ES(約700〜900万円台)がライバルとなりますが、ブランドの走行性能や技術の先進性という面では、BMWが一定のアドバンテージを持っているといえます。
最終的にはどの価値観を優先するか次第ですが、「走りのダイナミズムと最先端テクノロジーを体験したい」という方にとって、新型BMW 5シリーズは非常に有力な選択肢になります。
新型BMW 5シリーズの維持費と燃費
輸入高級セダンを検討する際に、購入価格と同じくらい重要なのが維持費です。
新型BMW 5シリーズの維持費として主に考慮すべき項目は、燃料費・税金・保険料・定期メンテナンス費用の4つです。
燃費については、520i(マイルドHV)がWLTCモードで約13〜14km/L、520d(ディーゼル)が約17〜18km/Lを達成しており、同クラスのガソリン車と比較しても燃費効率は良好な水準にあります。
税金面では、自動車税は排気量によって決まり、2.0Lエンジン搭載モデルは年間43,500円となります(2025年時点の一般的な目安。最新情報は各都道府県の窓口でご確認ください)。
メンテナンス費用については、BMWはディーラー整備が基本となるため、国産車と比べて工賃・部品代が高めになる傾向があります。
エンジンオイル交換やブレーキパッド交換、タイヤ交換などの頻度と費用は事前にシミュレーションしておくと安心です。
オーナー自身で行える日常的なメンテナンス方法については、車の日常メンテナンスと費用を抑えるコツの情報も合わせて参考にしてみてください。
新型BMW 5シリーズの中古車相場と購入戦略
新型BMW 5シリーズ(G60型)は2023年から販売が開始されたばかりのため、2025年現在における中古車市場への流通台数はまだ限られています。
並行輸入車や試乗車上がりの個体が中古市場に流通し始めており、新車価格から100〜150万円程度安い価格帯で探せるケースも徐々に出てきています。
ただし、新型ゆえに中古車の品質や整備履歴の確認が難しいケースもあるため、BMW正規ディーラーが展開する認定中古車プログラム(BMW Premium Selection)の利用が安心です。
認定中古車であれば残存保証の継承や独自の品質基準検査が実施されているため、万が一のトラブルにも対応しやすい環境が整っています。
先代G30型の中古車は、状態の良い個体であれば200〜400万円台から流通しており、コスト重視の方には選択肢のひとつとなります。
いずれにせよ、輸入車の中古購入では事前の整備履歴確認と試乗が特に重要です。
中古輸入車購入時の注意点
並行輸入車は国内正規ディーラーの保証対象外となるケースがあります。購入前に整備履歴・事故歴・リコール対応状況を必ず確認し、信頼できる販売店や認定プログラムを活用することを強くおすすめします。
新型BMW 5シリーズを選ぶ前に知っておきたいこと
新型BMW 5シリーズは、あらゆる面で完成度の高い1台ですが、購入前にいくつか確認しておくべきポイントがあります。
まず、ボディサイズが先代よりも大きくなっているため、自宅の駐車スペースや頻繁に利用する立体駐車場の制限サイズとの照合は必須です。
全幅が約1,900mmになっているため、古い機械式立体駐車場(制限幅1,850mm)には入庫できないケースが少なくありません。
次に、iDriveシステムを含む先進装備はとても便利ですが、操作に慣れるまでに時間がかかるという声もあります。
試乗の際には、走行性能だけでなくインフォテインメントの操作感や後席の乗り心地も必ず確認しておくと、購入後の満足度が高まるかなと思います。
また、BMWは定期的なファームウェアアップデートにより車両機能が進化していく「コネクテッドカー」としての側面も持っています。
最終的な購入判断は価格・デザイン・性能・維持費のバランスを総合的に考慮した上で、専門のアドバイザーや販売スタッフに相談されることをおすすめします。
新型BMW 5シリーズは、最先端テクノロジーと上質な走行体験を両立した、現代のビジネスセダンの最高峰のひとつです。
ぜひ実車を試乗して、その魅力を体感してみてください。