プリウスのサイドブレーキについて疑問を持っている方は多いかと思います。
「サイドブレーキのレバーがどこにもない」「電動パーキングブレーキの使い方がわからない」「解除できなくなったらどうすればいいか」「オートブレーキホールドとは何か」といった疑問を持つオーナーは少なくありません。
この記事では、プリウスのサイドブレーキの種類と場所・50系プリウスにサイドブレーキがないと言われる理由・電動パーキングブレーキの使い方・オートブレーキホールドの機能から、電動パーキングブレーキの故障症状・修理費用の目安・かけたまま走行した場合のリスク・日常のメンテナンス方法まで詳しく解説します。
プリウスのサイドブレーキについて知りたい方に、ぜひ参考にしていただければと思います。
- 1プリウスのサイドブレーキの種類と世代による違い
- 2電動パーキングブレーキの正しい使い方と操作手順
- 3解除できない・故障した場合の症状と対処法
- 4オートブレーキホールドの活用とメンテナンス方法
プリウスのサイドブレーキの種類と基本操作
プリウスのサイドブレーキは世代によって大きく異なります。
自分の車がどの種類のパーキングブレーキを搭載しているかを最初に確認しておきましょう。
プリウスのサイドブレーキの場所と種類
プリウスのパーキングブレーキ(サイドブレーキ)は世代によって2種類があります。
30系プリウス(2009〜2015年)は手動式のサイドブレーキレバーを採用しています。
運転席と助手席の間(センターコンソール部分)にレバーが設置されており、引き上げることでパーキングブレーキをかけ、ボタンを押しながら下げると解除します。
ガソリン車と同様の操作感であり、使い慣れている方が多い方式です。
50系プリウス(2015〜2022年)・60系プリウス(2023年〜)は電動パーキングブレーキ(EPB)を採用しています。
物理的なレバーはなく、センターコンソールまたはダッシュボード付近に設置された「P」または「EPB」と書かれたスイッチボタンで操作します。
スイッチを引き上げるとブレーキがかかり、アクセルを踏み込むか専用の解除操作をすることで自動的に解除されます。
50系プリウスはサイドブレーキがないって本当か
「プリウスにはサイドブレーキがない」と言われることがありますが、これは正確には「従来の手引き式レバーがない」という意味です。
50系以降のプリウスには電動パーキングブレーキ(EPB)が搭載されており、パーキングブレーキとしての機能は完全に備わっています。
レバーがないために「サイドブレーキがない」と感じる方が多いですが、電動パーキングブレーキはより高度な制御が可能な進化したパーキングブレーキです。
従来のレバー式と電動式の主な違いを整理しておきましょう。
【手動レバー式 vs 電動パーキングブレーキの比較】
・操作方法:レバーを手で引く / ボタン一つで操作
・設置場所:センターコンソールに大きなレバー / 小型スイッチボタン
・制動力の調整:引く量で調整 / 電子制御による自動調整
・自動解除:なし / 発進時に自動解除される機能あり(車種による)
・ヒルスタートアシスト:別途機能が必要 / EPBで連携することが多い
電動パーキングブレーキの使い方と操作方法
50系・60系プリウスに搭載された電動パーキングブレーキの正しい使い方を解説します。
パーキングブレーキをかける方法は、シフトをPレンジに入れた状態でEPBスイッチ(コンソール上のボタン)を引き上げる(または押す)ことで作動します。
メーター内にパーキングブレーキの作動を示すインジケーター(「P」マークまたは赤いランプ)が点灯します。
解除方法は2通りあります。
一つ目はブレーキペダルを踏みながらEPBスイッチを押し下げる(または引き上げと逆方向に操作)方法です。
二つ目はシフトをDレンジに入れてアクセルを踏み込むと自動解除される方法です(車両設定によります)。
出発前に必ずインジケーターが消えていることを確認してから走行を開始してください。
オートブレーキホールド機能の使い方
60系プリウスなどに搭載されている「オートブレーキホールド(ABH)」機能について解説します。
オートブレーキホールドとは、停車時にブレーキペダルを踏み続けなくても自動的にブレーキを保持してくれる機能です。
信号待ちなどで停車した際にブレーキペダルから足を離してもブレーキがかかった状態を維持し、発進する際にアクセルを踏むと自動解除されます。
オートブレーキホールドはセンターコンソールのスイッチ(「BRAKE HOLD」または「AUTO HOLD」ボタン)をオンにすることで有効化されます。
使い方の手順としては、エンジン始動後にブレーキホールドスイッチをオン→信号で停車してブレーキを踏む→ブレーキを離してもブレーキが保持される→アクセルを踏むと解除、という流れです。
渋滞時・信号待ちの多い市街地走行でドライバーの疲労軽減に役立つ便利な機能です。
電動パーキングブレーキの解除できない場合の対処法
電動パーキングブレーキが解除できなくなった場合の対処法を解説します。
まず試してほしいのはシステムの再起動です。
パワースイッチをオフにして数分後に再起動し、改めてEPBの解除操作を試みてください。
一時的な電子システムの誤作動であれば再起動で解消する場合があります。
ブレーキペダルをしっかり踏み込んだ状態でEPBスイッチを操作することも確認してください。
ブレーキを踏まない状態では解除されない設計になっている場合があります。
これらを試しても解除できない場合は無理に発進しようとせず、ディーラーまたはロードサービスに連絡することを強くおすすめします。
電動パーキングブレーキの電子制御・アクチュエーターの故障が原因である可能性があり、専門家による診断が必要です。
プリウスのサイドブレーキの故障と注意点
電動パーキングブレーキが故障した場合の症状・修理費用・かけたまま走行したリスク・日常のメンテナンスまで解説します。
電動パーキングブレーキが故障した場合の症状
電動パーキングブレーキに異常が発生した際に現れる主な症状を解説します。
最もわかりやすい症状はメーター内への警告灯点灯または警告メッセージの表示です。
「パーキングブレーキシステムチェック」「EPBシステム異常」などのメッセージが表示された場合は、システムに何らかの異常が検知されています。
その他の症状としては以下が挙げられます。
【電動パーキングブレーキの故障サイン】
・EPBスイッチを操作してもブレーキがかからない・解除されない
・作動・解除時の異音(モーター音の変化・異常音)
・インジケーターが点灯したまま消えない
・発進しようとするとブレーキがかかったままになる
・ブレーキペダルの効きに変化がある
これらの症状が出た場合は速やかにディーラーまたは整備工場に相談することをおすすめします。
電動パーキングブレーキの修理費用の目安
電動パーキングブレーキが故障した場合の修理費用の目安を解説します。
以下はあくまで一般的な参考値であり、車両の年式・故障箇所・修理店によって大きく異なります。必ず事前に見積もりを取得してください。
【電動パーキングブレーキ修理費用の参考目安】
・EPBアクチュエーター交換(片側):3万〜8万円程度(部品代+工賃)
・EPBコントローラー(ECU)交換:5万〜15万円程度
・配線・コネクター修理:1万〜3万円程度
・スキャン診断料:3,000円〜1万円程度
電動パーキングブレーキはブレーキの安全機能に直結するため、故障を放置せず早めに修理することが重要です。
保証期間内であれば無償修理の対象になる場合があるため、ディーラーに保証内容を確認することをおすすめします。
サイドブレーキをかけたまま走行した場合のリスク
パーキングブレーキをかけたまま走行してしまった場合のリスクを解説します。
パーキングブレーキがかかったまま走行するとブレーキパッド・ブレーキディスク・ドラムが著しく摩耗・過熱します。
電動パーキングブレーキの場合、アクセルを踏み込むと自動解除される設計になっているため、うっかりかけたまま走ることは起きにくいですが、万が一警告灯が点いているのに走行を続けると損傷のリスクがあります。
手動レバー式の30系では、引いたまま走ると後輪ブレーキが過熱し、最悪の場合はブレーキが焼き付いて走行不能になることがあります。
走行中にブレーキが焦げ臭い・引きずり感がある・後輪付近から異音がする場合は、パーキングブレーキが解除されていない可能性があるため、安全な場所に停車して確認してください。
電動パーキングブレーキのメンテナンスのポイント
電動パーキングブレーキを長く正常に機能させるためのメンテナンスポイントを解説します。
ブレーキパッド・ブレーキディスクの定期点検は電動パーキングブレーキの正常動作に欠かせません。
EPBは後輪のブレーキを電動で制動するため、後輪のパッド残量・ディスクの状態が重要です。
法定点検・車検の際に必ず点検してもらいましょう。
長期間使用しない場合の定期作動確認も推奨されます。
長期間パーキングブレーキを使わないでいるとアクチュエーター(電動モーター)が固着する場合があるため、月に数回は意識的に作動・解除を繰り返すことで固着を防げます。
プリウスの購入・維持費用についてはプリウスの値引き相場と交渉術の記事もあわせてご覧ください。
プリウスのサイドブレーキに関するまとめ
ここまでプリウスのサイドブレーキの種類と場所・50系でレバーがない理由・電動パーキングブレーキの使い方・オートブレーキホールドの活用・解除できない場合の対処から、故障症状・修理費用・かけたまま走行のリスク・メンテナンス方法まで解説してきました。
プリウスのパーキングブレーキは世代によって手動レバー式(30系)と電動パーキングブレーキ(50系・60系)の2種類があります。電動タイプはボタン操作でシンプルに使えますが、解除できない・警告灯が点灯するなどの異常が出た場合は速やかにディーラーに相談することが重要です。
正確な操作方法・仕様については取扱説明書を確認し、不明点はディーラーにご相談ください。
プリウスのグレード・装備についてはトヨタ公式サイトのプリウスページでご確認ください。